47歳でやむなくセミリタイア

病気のためセミリタイアをすることに。現在は週20時間程度のバイトをしています。その他、雑多なことを記録として書いています。

読書記録: 天冥の標X

歯医者に行ってきました。まだまだ矯正を続けているのですが、今回は結構強く引っ張っているようで歯が痛いなあ。

今日はバイトは休みなので、やっとこさ借りることのできた、天冥の標10巻を読み終わりました。
6/11 読書記録: 「天冥の標」5巻まで - 47歳でやむなくセミリタイア
7/24 読書記録: 天冥の標6~9巻まで - 47歳でやむなくセミリタイア
と読書記録がありますので、5ヶ月以上前から読み始めたことになります。人気のある長編小説を、図書館で借りて読もうとすると、時間がかかるのでちょっと考えものです。
それでも基軸となるストーリーはよく憶えています。まあ人物の方は主人公以外は大分忘れ去っています。

天冥の標X 小川一水(著)

前にちらっと書きましたが、結局最後まで盛り上がりには欠けた感じかな。きれいには終わったと思いますが、主人公が大活躍というものではないので、うーん終わった?という感じになったかもしれない。
良くも悪くも、歴史の教科書を読んでいる気分にさせれれます。もっとメリハリを付けて、ストーリーの基軸となる部分に絞って物語を盛り上げた方が娯楽小説としてはいいんでしょうが、これはこれでこの作者の持ち味がよく出ていると言えるかもしれない。
良く言えば、緻密に構成された物語と言えるし、悪く言えば無駄な記述が多いとも言えます。個人的には、もう少しテンポよく物語が進んだほうが良かったです。
SF小説としては7巻あたりがピークで、後は第円団に向けたおまけみたいに感じるところもありました。

ただ、これだけ緻密に構成されたSF長編はなかなかありませんので、SF小説好きなら読んで損はないと思います。