47歳でやむなくセミリタイア

病気のためセミリタイアをすることに。現在は週20時間程度のバイトをしています。その他、雑多なことを記録として書いています。

読書記録:「中高年ひきこもり」

涼しくなってきたのはいいですが、夜は寒いくらいになってきました。そろそろ掛け布団を出すべきかも。たっぷり寝たせいか、体調的には良くなってきた感じがします。今は8時間睡眠では十分でないのかもしれません。

さて、以前から予約していた本が用意されたので、久々に読書記録です。

中高年ひきこもり 斉藤環(著)

こちらのブログでレビューされているのを見て借りてみました。

neet3.hatenablog.jp

中高年となっていますが、ひきこもり全般の話です。作者はひきこもり支援をされている方で、その視点から書かれています。

ひきこもりの問題提起をしたいとかひきこもりに対する支援も増やしたいという思いもある一方、ひきこもりに対する偏見をなくしたいという思いもあって、記載が揺れており、ちょっと混乱した所もありました。ひきこもりを放置すると社会保障制度は崩壊すると書く一方で、ひきこもりが許される社会にすべきだと書いたりとか。

ひきこもりに対する問題意識は高めないとならない、しかし、ひきこもりを脱する際にはその問題意識自体(ひきこもりが悪いと思う、思われていること)が障害になるという図式があるので、そこでも矛盾が起きてしてしまいます。

本文の最後に、

もしひきこもることが100%容認される社会が実現したら、長期間引きこもってしまう人は激減するでしょう。

と確信していると書かれています。正しいかもしれないけど、ひきこもっている本人が、一番ひきこもりを容認するのが難しそうと思ってしまう。