47歳でやむなくセミリタイア

病気のためセミリタイアをすることに。現在は週20時間程度のバイトをしています。その他、雑多なことを記録として書いています。

読書記録: 「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」

今日は何か体が熱く感じる一日でした。熱はなかったのですけどね。

さて、今日は読書記録です。図書館でかなり前に予約していた本です。

「FACTFULLNESS(ファクトフルネス)」 ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド (著)

色々なところで紹介されていて、レビューなどを読んでもとても評判が良かったので借りて読んでみました。 図書館に40冊も蔵書があるのに、借りるのに何か月もかかったので確かに人気はある本です。

ハンス・ロスリングさんはTED Talkなどでも著名な方で、この本が遺作だそうです。他の2名は息子と妻となります。

知識のアップデートと認知バイアスがテーマ

パターンとしては、知識のアップデート(極度の貧困率の減少)があって、その知識が広まっていかないのは知識バイアス(分断本能)のせいだという論法で、それが10個紹介されている形です。

ただ、知識の方はいいとして、そこから知識バイアスのせいだという論法が全然納得できなかったです。 ネタバレを気にする内容ではないと思うので引用しますが、例えば貧困の例だと、

「ドキュメンタリー番組で見かける、原始的な暮らしをしている人たちは、世界の他の誰よりも生き延びるのに必死なんだ。どれだけがんばっても半分の子供は亡くなってしまう。 だが幸運なことに、そのような暮らしを強いられている人たちは年々減ってきている。」 最前列の若い学生が手を挙げて、怪訝そうに首をかしげてこう言った。「あの人たちはいつまで経っても私たちのような暮らしをすることはないと思います」。クラスのほどんどがうなずいた。

なんて書いてあって、こう考えてしまうのは分断本能のためだと説明されます。 ですが、私はこの学生たちの考えの方が理解することができず、認識バイアスとかいう問題じゃないだろうと思ってしまいました。

もしかして、この学生の考えの方がスタンダードだったりするのだろうか…。

全体的にそんな感じで、知識のアップデートと認知バイアスがうまくかみ合っていないなあというのが私の感想です。

知識のアップデートは興味深かった

知識のアップデートの方は面白い話題が多かったです。 特に世界人口の予測とか、その内の子供の割合の予測などは、小学生のころは頭うちするなんて言われていなかったよなあとか感慨深かったです。

さらに検索して以下を読んだりしてみたりもしました。

www.unic.or.jp

まとめ

知識のアップデートという点では役に立ちましたし、読み物としても面白い内容だったと思います。

ただ、そんなに絶賛されるような内容でもないと思ってしまったので、どうしてこれ程感じ方が違うのか興味があるところです。 ちょっとレビューを流し読みしましたが、批判的なレビューの方に納得できる意見が多かったです。

でも、決して悪い本ではないので、機会があれば程度にはなりますが、お勧めできる一冊です。